ホンダ/オデッセイ エンジン不調
2021.11.15 整備ネタ
こんにちは!メカニックの大谷です(`・ω・´)
今回は、ロードサービスからのご依頼でレッカー搬送されてきた車両のご紹介です!
車両はホンダ/オデッセイ(RB1)です!
症状としては、セル(鍵)を回してもエンジンがかからないとのことです。
このような症状は、エンジン不調ではあるあるのお話です!
ただ、当社に入庫歴の無い車両となると探っていくのに時間がかかります。なぜかと言うと...
いつ、どこで、なにを交換したのかが分からないからです(´・ω・)
そこで、少しでも早く故障箇所を見つけていく上で重要なのが、分解整備記録簿です!
分解整備記録簿とは、車検や法定点検(12ヶ月点検/1年点検)などの時に発行される書類です!
上記の書類になるのですが、ここに記載してあることを簡単にご説明いたします。
1,どこの整備工場で車検や点検を行ったか
2,○○○○年○○月に作業を行ったか
3,どんな作業をし、何を交換しているのか
などが記載してあります!
例えば、半年前にスパークプラグを取り替えていれば、プラグではない他の箇所を疑って進めていきます!
ただ、この車両は点検ステッカー(フロントガラスの上部左側の丸いステッカー)が貼っておらず
車検証ホルダーの中にも分解整備記録簿がありませんでした(´・ω・)
ですが、レッカー搬送されてくる前に事前にオデッセイに起こるエンジントラブルを
調べていたので、そこに重点を置き作業に着工しました!その箇所はと言うと...
上記のセルモーターという部品でした!
そこで、何故この部品が壊れてしまうとエンジンがかからないのでしょうか。
セルモーターの役割を簡単にご紹介します!
セルモーターは、バッテリーに溜まっている電力を使用しクランクシャフトという部品を
回転させエンジンをかけてくれています!
経年劣化でクランクシャフトを回すパワーが無くなったり、ギアの刃こぼれなどで
ギアがうまく回らなかったりするとバッテリー電圧が正常でもエンジンはかかりません!
なので、症状としてはバッテリーが上がってしまっている状態に似ています。
無事に作業も終わりエンジン始動もバッチリでした(/・ω・)/